Realに生きる

食と自我・精神・霊性 

自分を信じること① マズローの欲求五段階説

小さな子どものころは、自分を信じるという感覚はなく、本能のまま、やりたいことをやります。しかし、自分のやることを否定する大人が周囲にいて、あれもあかん、これもあかん、とたくさんの「ダメ出し」を受けるようになります。

自分のやることなすこと、親に怒られ、先生に怒られということを繰り返すと、怒られたくないために相手のいうことを聞いて、自分の欲求を抑えます。

 

マズローの欲求五段階説』は、欲求が満たされることで得る自己承認、自己実現への道を分かり得やすく表現されていると思います。これは、順番が変わることもあると思います。大人になってもどこかが欠けていると、生活の中で何かが引っかかって躓いてしまうことがあると思います。

欲求は、①本能的欲求、②安全の欲求、③所属と愛の欲求、④承認の欲求、⑤自己実現の欲求 と分けられています。

①本能的欲求は、食べる、寝る、排泄、性欲と人生命保持のための基本的な欲求です。人間の赤ちゃんは、一人で生きることができません。自分を育ててくれる人に依存することではじめて満たされる欲求です。ここで、与えてもらわないと生命維持ができません。

 

親が子を放置してしまうような環境で育った子どもは、この欲求を満たすために親などの養育者に働きかけます。ほとんどが泣いて表現しますが、笑顔をふりまくことなど、相手が自分を放っておかない方法を見出していくのだと思います。

 

相手が自分を放っておかない、生かしてくれている存在を信じる。相手が生かしてくれる自分という存在を信じることができる。

自分を信じること、自信を持つことは、日々の積み重ね、体験によって持つことができます。それは、赤ちゅんにとって周囲の働きかけ次第とおもいます。

 

乳幼児を育てるとき、親は自分の時間をすべて赤ちゃんに捧げる覚悟が必要です。

覚悟とは字のごとく、「我慢」ではなく「目覚めて悟る」、悟る=諦める=明らめる=明らかになる=現実を見る=目覚めることです。

 

我慢は苦しいです。だから子育てが苦しいのです。我慢じゃなくて、子育ての時間をあかちゃんに捧げることの覚悟を持って、その時間を楽しもう、と思う気持ちに変える。

人生100年時代で、子育てはほんの数年間。あっというまです。

赤ちゃんが自分の働きかけによって、成長していく姿を楽しむことができます。いろんなことを知る機会ができます。